マイクロバイオーム創薬
マイクロバイオーム創薬は、主に腸内細菌叢に対する基礎研究から導き出された作用機序や腸内細菌そのものをターゲットにしており、従来型の低分子や生菌製剤としての医薬品開発が期待されます。
メタジェンセラピューティクスでは、腸内細菌叢移植(FMT)を起点とした独自マイクロバイオーム創薬に取り組んでいます。FMT起点の創薬では、FMTを活用した臨床研究であらかじめ安全性・有効性を確認し、薬効成分(有効な腸内細菌種など)を絞り込むことで、開発の成功確率を高めることができます。
通常の創薬は、基礎研究の成果をもとに、医薬品としての実用化を目指す「トランスレーショナルリサーチ」による創薬です。そのため、ヒトに対する最初の介入(First in human試験)に数億円のコストと数年間の期間が必要となります。
一方で、FMT起点の創薬は、臨床上で明らかになったメカニズムをもとに研究を行い、医薬品の実用化を目指す「リバーストランスレーショナルリサーチ」による創薬です。そのため、研究開発の初期にヒトに対する介入を実施できるため、臨床開発の成功確率を高め、結果として短期間で患者さんへ薬を届けることに繋がります。
メタジェンセラピューティクスは、FMT起点のマイクロバイオーム創薬実現のため、日本初の創薬研究を目的とした腸内細菌叢バンクの構築を進めています。
パイプライン
臨床研究情報
メタジェンセラピューティクスでは、現在以下の臨床研究に共同研究機関として参加しています。
本ウェブサイトの臨床研究情報は、情報の開示を目的としたものであり、製品の広告・販売促進を目的としているものではありません。
また、いずれの製品も現在開発中であり、未承認の製品です。
個別の臨床研究については、医療機関や医療関係者にご相談下さい。また、臨床研究や臨床試験に参加を希望する場合は、主治医と相談のうえ、臨床研究を実施している医療機関にお問い合わせください。なお、臨床研究の情報は変更となる場合があります。最新の情報については、臨床研究等提出・公開システム(jRCT)上で公開されている情報をご確認ください。もしくは各医療機関にご確認ください。
MGTxが共同研究機関として携わっている主な臨床研究
対象疾患 | 研究名称 | 臨床研究 実施計画番号 |
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軽症から中等症の潰瘍性大腸炎 | 活動期潰瘍性大腸炎患者を対象とする抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法 | jRCTs031220542 |
切除不能進行・再発食道癌、胃癌 | NCCH2308 免疫チェックポイント阻害薬を導入する食道がん・胃がん患者に対する抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法の安全性試験 | jRCTs031240170 |