創薬

マイクロバイオーム創薬

マイクロバイオーム創薬は、主に腸内細菌叢に対する基礎研究から導き出された作用機序や腸内細菌そのものをターゲットにしており、従来型の低分子や生菌製剤としての医薬品開発が期待されます。

メタジェンセラピューティクスでは、腸内細菌叢移植(FMT)を起点とした独自マイクロバイオーム創薬に取り組んでいます。FMT起点の創薬では、FMTを活用した臨床研究であらかじめ安全性・有効性を確認し、薬効成分(有効な腸内細菌種など)を絞り込むことで、開発の成功確率を高めることができます。

通常の創薬は、基礎研究の成果をもとに、医薬品としての実用化を目指す「トランスレーショナルリサーチ」による創薬です。そのため、ヒトに対する最初の介入(First in human試験)に数億円のコストと数年間の期間が必要となります。

一方で、FMT起点の創薬は、臨床上で明らかになったメカニズムをもとに研究を行い、医薬品の実用化を目指す「リバーストランスレーショナルリサーチ」による創薬です。そのため、研究開発の初期にヒトに対する介入を実施できるため、臨床開発の成功確率を高め、結果として短期間で患者さんへ薬を届けることに繋がります。

メタジェンセラピューティクスは、FMT起点のマイクロバイオーム創薬実現のため、日本初の創薬研究を目的とした腸内細菌叢バンクの構築を進めています。