「MGTxがアイデンティティに」 会社の“潤滑油”として働きやすい環境づくりを追求

MGTx STORYでは、メタジェンセラピューティクス株式会社(以下、MGTx)の各メンバーが、入社のきっかけや事業にかける思いを語ります。今回は、MGTx経営管理部で経理や財務などバックオフィスを担当する市川渉のストーリーです。

市川渉

市川 渉(いちかわ・わたる)
メタジェンセラピューティクス株式会社 経営管理部 部長

<経歴> 
中央大学専門職大学院国際会研究科 修士課程修了 国際会計修士(専門職)。数々のベンチャー企業で新規上場準備に携わった後、2022年3月にMGTx入社。

ベンチャー・大手双方を経験した後にMGTx参画

大学時代、私は哲学を専攻していました。父が大企業に勤めていたのですが、会社=自分というアイデンティティになりつつある父の姿を見て、自分自身のアイデンティティに悩んだことがきっかけでした。

会計という仕事に出会ったのは、大学卒業後、婦人肌着を開発・製造するベンチャー企業に就職したときです。そこで配属されたのが経理・財務部で、7年ほど勤務し、上場準備にも携わりました。この時期に会計の知識や技術の向上を目指し、国際会計の大学院に通い始めます。ものごとに熱中するタイプで、仕事に必要なスキルをとことん勉強してみようという気持ちでした。

その後は、ITベンチャーでM&Aを経験し、バイオベンチャーで上場準備に携わった後、大手企業の関連会社に籍を置きました。ベンチャー企業での上場に向けた準備はとても大変でしたが、その分とてもやりがいのあるものでした。

一方で、大手企業での仕事は、規則や仕事の内容など何から何まで整っている環境でルーチンワークをこなしていくような仕事が多く、少し物足りなくなってしまったんです。自分がベンチャー気質だったということに、ここで初めて気がつきました。

入社の決め手は「夢」

そうして転職活動を再開し、出会ったのがMGTxでした。初めは前人未到な事業内容に圧倒され、まったく想像がつきませんでしたし、健康な人の便を活用して腸内細菌叢移植(FMT)や創薬につながるなんて、夢物語のようでした。

そんな中、代表の中原と話をした際、腸内細菌によってFMTや創薬の実現を目指す壮大な目標や、それに向かって会社が一体となって突き進んでいるということを伝えられました。ルーチンワークにとらわれていた当時の私にとっては、その夢を語る姿や会社としての可能性、事業が実現した際の社会への貢献度の大きさに、とてもわくわくしました。

そこに大きな「夢」があったことが、MGTx入社の決め手でした。

“こっそり”と、レールを作る

現在は、MGTxで経営管理部の部長として、経理、財務、法務、人事総務など研究以外のバックオフィスを担当しています。私は実際に研究に携わることはありませんが、メンバーみんなが研究に専念できる働きやすい環境であるための“潤滑油”になろうという気持ちで、日々業務にあたっています。

管理部門はルール作りをしたり動きを統制する部門であるため、一般的には口うるさくなってしまいがちです。しかし、MGTxのみんなの自由な発想や事業化の取り組みを妨げず、陰ながら法令違反を避けて会社が推進していけるように、“こっそり”レール作りを行うように心がけています。

これまで複数社で管理部門を担当してきた経験から、「管理部門がどうあるべきか」を模索して、管理部門が目立つことなく、みんなが知らぬ間に働きやすくなっている環境をつくることに徹するという、今現在のスタイルになりました。結果的に、MGTxでの管理部門の仕事が今までで1番楽しく、会社の前進に貢献できているという充足感も得られているように感じています。

気持ちの強さが成長のスピードに

MGTxらしさは、なんと言っても「夢が大きい」ことです。その夢に向かってみんなで一丸となり、全力でスピード感を持って取り組んでいるという実感は、入社後も変わりません。患者さんの願いを叶えるために、大企業でも長い年月を要し成し遂げることが困難な創薬の壁を、MGTxのメンバーとなら本当に越えられそうな気がしています。

これまで何社ものベンチャー企業に籍を置いてきましたが、MGTxはその中でも非常に速く事業化を進めていると感じます。また、事業の推進だけではなく、意思決定も迅速です。「患者さんに早く医療を届けたい」というみんなの思いが強いからこそ、こうした会社の雰囲気や文化が形成されているのだと思います。

仕事の幅のみならず、人生の幅も広がる経験を

私自身、子供の頃は父親の生活が会社一色になっている姿を見て自分自身の将来に悩んだ過去がありながら、今ではMGTxのメンバーであるということが自分のアイデンティティとなっているなと思うことがあります。そのくらい、研究以外の部分で陰ながら会社を支え、それが結果的に患者さんを救うことになるという気持ちで、みんなと一緒に伴走していますし、そのことに納得感ややりがいを強く感じています。

今後は、ひとつになって大きな夢を目指していける仲間がさらに増えていくとうれしいなと思います。みんなで叶えようとしている偉大な夢に向かって努力できる方、一丸となれる方にぜひMGTxチームに加わっていただきたいです。

夢を叶える中でもちろん大変なこともありますが、仕事の幅もさることながら、人生の幅をも広げられるきっかけとなる挑戦だと思っています。ぜひ、大きな夢に向かってチャレンジしてみたい方をお待ちしています。