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腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation)

腸内細菌叢移植(FMT)とは、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者さんの腸に大腸内視鏡を用いて移植し、腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオーシス)を改善することにより、疾患の治療を試みる医療技術です。

腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオーシス)を原因の一つとする疾患は多数存在します。代表的な疾患として、炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease, IBD)が挙げられます。炎症性腸疾患の患者数は、国内20万人以上とされており、もっとも患者数の多い指定難病です。

FMTの社会実装には、腸内細菌叢を必要とする患者さんと、腸内細菌叢を提供するドナーをつなぐ「腸内細菌叢バンク」の構築が不可欠です。メタジェンセラピューティクスは順天堂大学との連携により「腸内細菌叢バンク」を構築し、FMTに用いる便の収集および細菌叢溶液の調製を支援します。

当社Chief Medical Officerの石川は順天堂大学でFMTの臨床研究*を進めています。
*順天堂大学 潰瘍性大腸炎に対する便移植療法